関東が梅雨入りして、毎日冴えないお天気である。しとしと、じめじめ、嫌な気分。
1年に1回、1ヶ月以上もこんな嫌な気分が続いたら、人生損をしたようではないか!
ということで、現在、「梅雨の素敵を探そうプロジェクト」を実施中である。
名前のとおり、
「梅雨の良いところを少しでも見つけて、嫌な季節を乗り切ろう!!」
という、単純極まりない独りプロジェクトだ。

しかし、始めてみると不思議なもので、雨降りが待ち遠しくなる。
それはそうであろう。雨が降ってくれなければ、梅雨の良いところも見つけられないのである。
そして、雨が降ると嬉しくなって、とりあえず外に出て、深呼吸してみたり、ちょっと近所をお散歩したりしてみたりする。そうやって梅雨を感じなければ、梅雨の良いところも見つけられないからである。

雨が降ってほしいのか、晴れてほしいのか。
最早何をしたいのかよくわからないプロジェクトになっている。


しかし、よくよく思い返してみれば、こんなことは昔もあった。
春になれば、つくしやたんぽぽの綿毛で遊び、夏は昆虫に夢中になった。秋には赤い落ち葉を踏んで遊び、雪の日は、外が気になって何も手につかなかった。
片道30分の小学校までの道のりを、寄り道しいしい、1時間以上かけて歩いていた(そして、学校に遅刻した)。
めいっぱい季節を感じて、楽しんでいた。


いつの頃からか、季節の移り変わりが当たり前になり、気に留めなくなった。
忙しい毎日で、通勤時はイヤホンを耳にあて、スマホをいじりながら、時間に追われて忙しなく歩くだけになった。

それはそれで、仕方のないことなのだ。
子どもの頃に比べたら、見たいもの、聴きたいこと、やりたいことは格段に増え、手に入れなければならない情報は山ほどある。季節の変化にとらわれてばかりはいられない。


でもたまには、イヤホンをはずして、顔を上げて、ゆっくりと歩いてみるのだ。
ちょっと立ち止まって後ろを振り返れば、重苦しい梅雨空の向こうに、一面の夏の青空が広がっているかも知れない。

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